ブルース・リンド氏の論文について何らかのコメントをしなくてはならない。私の反応は複雑である。一方では「とんでもない論文だ」だが、もう一方では「一理ある」である。それは私の実体験に多少関係しているかもしれない。といっても加害者の、ではない。どちらかといえば被害者としての体験だ。 小学校時代私は遠方の学校まで小学校1~3年までは汽車で75分かけて、その後は電化されて最後は電車で35分かけて千葉県の田舎町から千葉市まで通学していた。(どうだ! 汽車だぞ!これを読んでいる方々の中で、小学校時代は汽車通学をしていた人は決して多くないだろう。)すると途中から私に話しかけてくる○○大学生の男性に話しかけられるようになった。私は登校時は車中で教科書を読み始めてすぐ飽きて、ぼんやり考え事をすることが多かったが、同じ汽車に乗ってきていたその男性とは結構よく話す間柄になった。どうして大学生が私に興味を持つんだろう、という疑問は湧かないわけではなかったが、○○大医学部生(のちに嘘だとわかった)というその男性に対して「すごいなあ」という経緯を持ったことは多少はあったのであろう。
(中略)
やはり小学生のころ、男性トイレで露出癖の男性に遭遇し、その犠牲になったことが2,3回あった。それも私は軽くいなしておしまいだった。私の非常に乏しい体験では男性に言い寄られ(かけ)た体験はそれだけだったが、私はそれらの体験をトラウマと認識したことはそれ以降なかったし、今でも衝撃というほどではない「変な」体験として記憶に残っている。