2021年8月25日水曜日

他者性の問題 17

今日は手抜きと言われても仕方がない。 

 フロイトはこのアンナ0.のケースに強い関心を寄せたことは間違いない。そして1886年のパリの留学において時の神経学の大家であるジャン=マルタン・シャルコーがヒステリーの患者に催眠を施すのを目の当たりにしたフロイトは、さらにその関心を深めていった。彼はシャルコー宅でのパーティで、このケースについて語ったとされる。しかしシャルコーはあまり関心を示さなかったと報告されている。これはフロイトのフランス語の発音が非常に分かりにくかったという事も原因かもしれない。