2019年10月29日火曜日

アトラクター 推敲 5


よくアトラクターは、地面の低い部分に例えられる。

この図で言えば、ランドスケープにあるいくつかの窪みは、ボールがそこにはまり込む可能性がある。これらはいずれもアトラクターと見なすことが出来るが、その際ランドスケープの高さは位置エネルギーと考えることが出来る。ある概念や考え方は、それを行うことが心にとって最も抵抗が少ないということだ。だから何かを信じていることに理由などはない。それを信じているという状態が個々に負荷が一番かからないからということが出来るのだ。
人が思考や行動を行う時、その行先を占うことが難しいのは、その心にとって何が一番負荷がかからず、楽なのかについて予測がつかないからである。Aという方針ではなくBを選んだ場合、Aが理性的に考えた場合に過ちで、Bが正しいからとは限らない。Bを考えることが楽だという事実認定が先にあり、Bを正当化するのはそれからだ。右脳や左脳の働きを見る限り、どうもそのようなことが起きているらしいのである。