Cさんへの反論を考えてみた。
Cさんが問うている問題は一言でいえば「人間の言語はAIのそれと本質的に異なるのか?」ということになり、これはかなり本質的で大切な問題だ。Cさんは「本質的に異なる」という立場で、なぜならAIの言語はコード化され、目的が定められているからであること、そして人間の言語はコード化されていない過剰さ excess があり、それがAIに欠けているのだということになる。この主張はよくわかる。(ただし私がまだ十分にuncoded excess について理解していないかもしれないが。)
確かにAIには空気が読めていないところがある。しかしAIには伸びしろがある。AIは最近メタファーとかジョークがわかるようになってきている。かなり行間が読めるようになり、「心の理論 theory of mind」を備えている。そのせいもあり、かなり自然な会話が出来るようになっているのはその証拠ではないか。もっと言うと、AIは私たちの無意識に迫る力があるとさえ考えるのだ。AIは人間の言語の矛盾点を指摘し、明確化を迫ることで意識しない内容についても注意を向けてくれるからだ。)
この問題について考えていく内に、もう一つの面白い問いに行き当たった。私はこの方が論じやすい。
「AIは自由連想が可能か?」