2026年7月26日日曜日

AIと精神療法 4 

  そしてこの【心】 、すなわちカッコつきの心とはどのようなものかを考える上で非常に重要なのが、いわゆるチューリングテストという考えである。これは機械(当時はコンピューターという言葉はなかった)に知性が存在しているかを知るテストであり、アラン・チューリングという天才が提唱したものである。ここでこのチューリングという人物について復習しよう。  このアラン・チューリングという名前をお聞きになったからも多いかもしれない。彼はコンピューターの生みの親として知られる人物であるが、2014年には映画「イミテーション・ゲーム ーエニグマと天才数学者の秘密」にも取り上げられた。この映画は第二次世界大戦中にナチ使用したエニグマという暗号機械により作られる暗号の解読に取り組んだが、のちに同性愛行為のかどで訴追を受けた人物である。  このチューリングテストとは次のようなものだった。「ある隔離された部屋にいる誰かに書面 text messege で質問をする。超今の時代のメールやラインでやり取りをするようなものだ。そしてそれに対して答が返ってくるとする。それに対してまた問いを発する、という形でやり取りをするわけであるが、それが実は機械(まだコンピューターは存在しなかった)であっても,あたかも人間のような回答をすることで質問者を欺くことができたら,それは「知性 intelligence」 を有するとチューリングは考えたのである。そしてやがて機械もそのレベルに至る日が来ると予言したのである。