2026年6月13日土曜日

解離と自殺傾向について 4

 北海道での学会の準備。

一応野呂浩史先生の研究のレビューのスライドを作った。彼のこれらのまとめから私の発表を出発させる。

  • 解離の機制により、感情調節の困難さが隠蔽ないしは断片化される傾向がある。

  •  解離によって身体的痛みへの感受性が低下し、致死性の高い自殺企図を実行する心理的障壁が下がる可能性がある。

  • 交代人格間での絶望感の共有不足や、激しい感情の変動が衝動的な行動を誘発する可能性がある。

  •  幼少期の虐待等のトラウマ体験が解離と気分変調の両者を惹起し、慢性的自殺念慮の根底にある「自己破壊衝動」を形成する可能性がある。

  •  意識の狭窄や健忘を伴う解離状態において、気分の急激な変化が衝動的な行動へと結びつく可能性がある。

  •  過去の逆境体験が、解離という回避的防衛と気分変調の双方を形成するプロセスが見られる。