2011年5月7日土曜日

ちょっと好きになれない寿司職人

いつにもましてドーでもいい内容だから、字も小さめである。昨日引っ越したばかりで近所の寿司屋にはじめて入ってみた。徒歩30秒でロケーションはよかったが、あまりいい体験ではなかった。メニューには「今日のコース」というのがあって、比較的安く(3000円程度)それを親子3人でそれぞれ頼んでみた。カウンター席しかなかったが、神さんがそもそも「生ものが嫌い」という目の当てられないような状況だったのがいけなかった。(そもそも生もの嫌いで寿司屋に行くな!)「苦手なものはありますか」、と一応聞いてくれた寿司職人は、年のころは30代後半、小太り、茶髪である。その誘いについ乗ってしまい、「ツブツブしたものが苦手で・・・」と神さんがつぶやいた辺りからもうおかしくなった。おそらく自分のネタを「ツブツブしたの」と言われてちょっと気分を害した寿司職人はそれでも苦笑い。「イクラとかウニとかが駄目なんで・・・」と神さんがさらに明確化。「コースにウニが入っているんですが、どうしましょう?」と職人。私が「じゃ、その分、卵焼きか何かに代えてください」と言うと、寿司職人は薄笑いを浮かべて「卵焼きに代えるといっても・・・・・いいんですか?」となぞの問いかけ。私は「値段がつりあわない、ということですか?」、と尋ねると、寿司職人が曖昧ながら肯定した様子。私が「じゃ、卵焼きを二つでも三つでもくださいよ。」と言うと、職人は薄笑いの苦笑い。「いや、そんなわけにも行きませんよ。」卵焼きにも力を入れているから、馬鹿にされては困る、ということなのか?ここら辺からもう寿司職人は、「こんな客を相手にしてられないなー。常識がわかってないじゃないか。」という雰囲気。私たちの後に入ってきた明らかに常連と親しげに会話を始める。
コースは結構おいしかった。牡丹エビ。中トロ、北海道のウニ、真ダコ、などなど。でも二十歳の息子には十分でなく、卵焼きと鯵を追加で欲しいという。寿司職人に私が「卵と鯵を一つずつ」声をかける。すると職人が「一つずつ・・・ですか?」とまた苦笑いの薄笑い。一つずつなんて握れない。二艦が一単位なんだ、ということらしい。それを察して「じゃ、二つずつ。」
そりゃーいつも回転寿司で満足している我々は寿司屋の常識を知らない。(実はちゃんとした寿司屋に一家で行ったことは、今回がはじめてであった。)でも馬鹿にされた感じ。寿司と言ったって、たかがご飯の固まりに生の海産物を載せたただけじゃないか。気取るな、と言いたい。でも面白い人間観察の体験でもあった。