2021年1月3日日曜日

アーティストとメンタルヘルス

ひょんなことからアーティストのメンタルヘルスについての意見を聞かれることになった。これもブログの題材にさせていただく。意見を聞くなら芸大の内海健先生(掛け値なしの天才!)が適任だけどな。

  •   アーティストはどの様な症状に悩んでいるのか? これはいわゆる音楽系と美術系に分かれるのであろう。(芸大的に言うと、音校と美校の学生が相当する ←「最後の秘境 東京芸大 天才たちのカオスな日常」二宮敦人著)を参考にした) 前者は楽器の不調(一生懸命削ったオーボエのリードをひと箱ダメにしてしまった)も、声帯の不調(失声症になってしまった、声帯ポリープが出来た)も、指の動きの失調(ジストニアで細かい指の動きが出来なくなった)も、悩みの種になる。要するに身体疾患に悩むようなものなのだ。それに比べて美術系はある意味で脳の活躍次第となる。心の不調が決定的なのだ。
  •   コロナの与えたメンタル不調 これにはすさまじいものがある。特に音楽系はそうである。歌を歌うこと、吹奏楽器を演奏することはコロナを吐き出すことと同等になってしまうからだ。
  •   音楽療法は効果的か。よく分からない。おそらく。しかしあるピアニストが鬱になり、音楽療法を受けたが、音楽療法家に言われたことに耐えられなくなったことがある。
  •   アーティストのメンタルヘルス:基本的には自己表現であり、ブログやツイッターと同じ。あとは周囲が芸術的な評価を与えるか。
  • アーティストを周囲がサポートするためにはどうしたらいいか? 作品は自分の子供であることをよく理解すること。それは彼の自我だから、それを批判することは自分の子供を「●サ●クな息子さんですね」という様なもの。それはもし本当にそう感じられるとしても言ってはいけない。