2025年12月31日水曜日

大晦日に思う

 今日はなんと大晦日である。

色々忙しい年であった。いろいろな講演やレクチャー、学会発表のお誘いがあり、特に9月以降は目の回る忙しさだった。しかしそれも12月の半ばで終わり、今はとりあえず3本の書評と一つの依頼論文が残った状態にまでなった。やっと「自由時間」が持てるようになり、それがうれしい。今年は5月で70歳となる。若い頃はこの歳になって人がまだ生きている、という実感がなかった。しかし老いを生きるという事は、ある意味では全く新しい体験となる。何しろ年寄り扱いされるようになってからまだ間がないのだ。その意味での好奇心もそれなりにある。あとはもう少し体力があれば、と思うことがある。しかしその一方で自分がまだ力がみなぎっていた20代に戻りたいかと言えば・‥‥とんでもない話だ。二度と戻ってあの不可解で未来の予想が出来ず、義務感での勉強や仕事に拘束された年代には戻りたくないとも思うのである。