2022年10月5日水曜日

神経哲学の教え 4

  DMNは他者である。すると一つの問題はDMNはどうしてストーリーを作り上げ、曲を作り上げることが出来るのか? あたかも意思を持った人間のように。ちなみにDMNはある特徴を備えていて、20歳代でその創作の才能は上限に達して、それから低下していく。これは神経線維の髄鞘化の終焉と一緒の時期である。髄鞘化とともに、つまりDMN内の内部の通信のスピードが高みに到達することで、予想外の、創造的な連絡は生じにくくなってしまう?

 ここで最近のDMNとマインドフルネスの関係についての理解。脳の消費するエネルギーの6080%も消費しているというDMNを休ませるための試みがこのマインドフル瞑想だと言われている。実際マインドフル瞑想を行うと、内側前頭前野と後帯状皮質(「捉われ」に関係していると言われているという)の活動が低下すると言われるのだ。ある説明によれば、マインドフルネス瞑想はDLPFC(背外側前頭前野)とDMNの双方の働きを高めるという。「今、ここ」に集中するというマインドフルネスの目的はこれであるという。