岡野憲一郎のブログ:気弱な精神科医 Ken Okano. A Blog of an insecure psychiatrist

精神科医が日常的な思いつきを綴ってみる

2025年6月24日火曜日

週一回 その15

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  読み直したら、かなりいい加減なことを書いていた部分。  藤山氏により先鞭がつけられた「週一回」の議論に、さらなる弾みをつけたのが、2017年に発刊された「週一回サイコセラピー序説」(北山修、高野晶編、2017)という著書である。この本では藤山氏に加えて、北山修氏、高野晶氏、岡...
2025年6月23日月曜日

遊び スライド 3

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  2.遊びのプロトタイプとしての「じゃれ合い(RTP)」について 遊びのプロトタイプとしての「じゃれ合い(RTP)」について 遊びの一つの典型としてのじゃれ合いは盛んに研究されている! ラットが特に好むのが、いわゆる「じゃれ合い rough and tumble play」 で...
2025年6月22日日曜日

遊び スライド 2

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  1. 遊びと同期化 ●「遊び」がどうして治療につながるのか? 古典的な分析的治療モデルとしての転移解釈と洞察 患者はある種の知的な理解(洞察)を得ることで変わる。 治療者「あなたは私を怖い父親のように感じていますね」 患者「そうか、これまでそういう風に人を見ていたんだ。」 ●...
2025年6月21日土曜日

遊び スライド 1

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 話の内容がまとまってきたので、スライドつくりに入る。 🔵「遊戯療法と精神療法- 両者の懸け橋としての愛着理論」 私の立場:精神科の臨床医、精神分析家 「精神療法は常にプレイセラピーである」が持論となっている 。 🔵 精神療法における遊びの瞬間とは? 何かを一緒に行った体験 ...
2025年6月20日金曜日

週一回 その14

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  この論考、あとはぐるぐる推敲しているだけだ。でも推敲するたびに、少しずつ形が整ってくるのは少し快感である。 1.はじめに  この論考は我が国の精神分析学の世界において過去10年あまり継続的に議論が行われている「週一回精神分析的サイコセラピー」というテーマに関して、 現代的な精...
2025年6月19日木曜日

加藤隆弘先生への討論

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  先日精神分析協会の集まりで、高名な加藤隆弘先生(北海道大学精神科教授)の講演の討論者として話す機会があった。 以下はその抜粋である。 加藤先生の行なった画期的研究では、いわゆる信頼ゲームを、ミノサイクリンを内服する被検者とコントロールで比べたというものです。すると ミノサイク...
2025年6月18日水曜日

遊び 推敲の推敲 9

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  ちなみに多少前後するが、最適なPEが快感を呼ぶ、ということを示す理論として二つ挙げられる(とチャット君が教えてくれた)。 ① Optimal Arousal Theory (最適覚醒水準仮説) ヤーキーズ・ドットソンの法則 と呼ばれる、 パフォーマンスと緊張の関係 を表した理...
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自己紹介

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ken Okano
1956 Born in Chiba, Japan. 1982 Graduated from Tokyo Univ.Med.School. 1989~1993 Trained at Menninger School of Psychiatry. 2000. Board Certified psychiatrist in US. 2004~2014 Professor at International University of Health and Welfare, Tokyo. 2014~ Professor at Kyoto University, Graduate School
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