岡野憲一郎のブログ:気弱な精神科医 Ken Okano. A Blog of an insecure psychiatrist
精神科医が日常的な思いつきを綴ってみる
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2011年5月10日火曜日
症例提示の仕方(3)
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症例提示の最後の部分は治療方針についてである。おそらくどのような面接場面でも、試験官からこの問いが発せられないことはないだろう。 「それでこの患者さんの治療方針は?」 よくない答えの典型例:「パキシルを投与します。」 このような答え方をする報告者に対する試験官の問いかけは次...
2011年5月9日月曜日
症例提示の仕方 (2)
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30分の診断面接は、それ自体がドラマという感じであるが、次の30分、すなわち症例提示と質疑による口頭試問についてはどうか?これはそれを試験の場面において行うということに興味がない人の場合にはどうでもいいことであろうが(専門医試験に実地試験がない日本であれば、結局は誰も興味がない、...
2011年5月8日日曜日
症例提示の仕方 (1)
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30分面接が終わったからといって、安心してはいけない。それをどのように理解し、治療方針を立てるかを示すことが最終的なゴールだからである。米国の精神科専門医試験については、それを12~15分ほどの口頭によるプレゼンとして試験官に行う。(残りの15~18分は、プレゼンの内容についての...
2011年5月6日金曜日
MSEで何をどのように聞くのか?(後半)
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診断面接は後終了まで2分に迫っているのであるが、なぜか時間の流れが遅くなっているようである。ちょうど漫画「巨人の星」で飛雄馬が消える魔球を一球投げるのに数ページを費やしたように。 ところで昨日MSEでは患者の見た目 appearance, 話し方 speech, 見当識 ori...
2011年5月5日木曜日
MSEで何をどのように聞くのか?(前半)
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5月3,4,5日と東北に行ってみた。仙台から松島、女川、石巻、南三陸町。帰りの新幹線で外から見える景色に、「どうしてこちらはちゃんと家が立っているのだろう」とふと錯覚に陥ることがあった。しかし松島だけは深刻な災害を免れ、観光客を沢山目にした。 MSEの進め方は、テキストによ...
2011年5月3日火曜日
大嵐の前の4分
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さてこんなことをしている間に、時計の針は21分をさしている!社会生活暦、家族暦、医学的問題のチェックを4分でしなくてはならない。患者の幼少時から思春期、青年期、壮年期について、学校での適応、学歴、職歴などをみな4分で聞かなくてはならないなんて・・・・。ただし焦ることはない。質問の...
2011年5月2日月曜日
診断面接の後半 嵐のような15~25分
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診断面接は、後になるにしたがって、ますます「構造化」されていく、と数日前に私は書いた。つまりオープンクエスチョンは減っていき、クローズドクエスチョン、あるいはイエス、ノークエスチョンが増えていく。もっとひどいと、患者さん(今日はさんを付ける)が言いよどむ場合には答えを待たずに別の...
2011年4月30日土曜日
なぜ治療方針のためには診断が必要なのか?
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昨日書いた内容で、一番肝心な点は、診断は治療のために必要である、ということであった。もちろん診断は治療のため以外になされることもある。そもそも精神の異常にはどのようなものがあるかについて純粋に研究し、分類する立場があってもよいし、かつての精神医学は治療に関しては非常に悲観的であっ...
2011年4月29日金曜日
勉強嫌いの精神科医
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私は渡米した際には、基本的には日本の平均的な精神科医のあり方に近かったか、やや新しいものに関する勉強を怠るというタイプの医師であったと思う。すなわち「臨床はそれなりにやるが、精神医学の勉強はその本質にかかわらないから、あまり必要としない」と考えていた。これは60~70年代に学園紛...
2011年4月28日木曜日
初回面接とは診断面接である
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初回面接で何をやるのか、という問いに対する答えがこれである。診断を決めること。いや実を言うと、これは正確ではない。治療方針を定めること。そしてそのために診断を確定することが最優先課題となるのだ。治療をするためには診断を下さなくてはならない、という言い方に抵抗を持つ人もいるであろう...
2011年4月27日水曜日
精神科30分面接
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新たな原稿を書く必要性が生じた。今度は精神科医が行うインテーク面接についてのものである。精神科医が初診で患者と会って最初の30分以内で診断的な見立てを行い、それを患者にフィードバックし、治療方針を決める、というところまで持っていくにはどうしたらいいのだろうか?これは精神科医が実は...
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