岡野憲一郎のブログ:気弱な精神科医 Ken Okano. A Blog of an insecure psychiatrist
精神科医が日常的な思いつきを綴ってみる
2026年6月15日月曜日
土居先生と精神分析 4
›
基本的な一致というよりも、基本的結合の体験である ところで十分な愛着形成により成就するのは、基本的な 一致 unity ではなく、基本的な 結合 union であるという土居先生の理論はよくわかる。前者は母子一体という体験。そもそも分離が出来ていない。というよりそれ以前の...
2026年6月14日日曜日
解離と自殺傾向について 5
›
Foote ら(2008) 精神科外来における解離と自殺傾向 Dissociative Disorders and Suicidality in Psychiatric Outpatients Foote, Smolin, Y. et al.;The Journal of Ne...
2026年6月13日土曜日
解離と自殺傾向について 4
›
北海道での学会の準備。 一応野呂浩史先生の研究のレビューのスライドを作った。彼のこれらのまとめから私の発表を出発させる。 解離の機制により、感情調節の困難さが隠蔽ないしは断片化される傾向がある。 解離によって身体的痛みへの感受性が低下し、致死性の高い自殺企図を実行する心理的障...
2026年6月12日金曜日
土居先生と精神分析 3
›
昨日の続きである。ほぼ土居先生の文章の引用とみていただいて差し支えない。 今上にのべた「自分を見出す」分化の問題について更に説明を加えたいと思う。というのは基本的な結合の中で誕生する自分が、それまでの自分とどう異なるかを考察する必要があるからである。 それまでの自分は、基...
2026年6月11日木曜日
土居先生と精神分析 2
›
土居先生の1961年の著作「精神療法と精神分析」から彼の治療論を追ってみる。主として第9章「治療の終結」(p195~)にそのエッセンスが詰まっているので、以下に抜粋しながら要約する。 甘えと受け身的対象愛との違い 物心が付き始めた幼児は、 受け身的対象愛(POL) が満足さ...
2026年6月10日水曜日
解離と自殺傾向について 3
›
DIDを含む解離性障害では自殺企図・自傷の頻度はかなり高い 、という点はかなり一貫している。一方で、 既遂自殺率についてはデータがずっと乏しく、未遂ほどははっきりしていない 、というのが現状である。いちばんよく引用される数字の一つは、ISSTDの成人DID治療ガイドラインにあ...
2026年6月9日火曜日
土居先生と精神分析 1
›
土居健郎先生は甘え理論をどこまで「実践」していたか? この問題は実に悩ましい。そして土居先生と精神分析理論の関係性そのものに迫る問題である。土居先生は御自分の二回の教育分析に関して、それが波乱に満ちて、中断の形をとったことを自ら明かしている。しかしそのことから自分が得たことは...
›
ホーム
ウェブ バージョンを表示