岡野憲一郎のブログ:気弱な精神科医 Ken Okano. A Blog of an insecure psychiatrist

精神科医が日常的な思いつきを綴ってみる

2026年1月29日木曜日

ショア書評 ④

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  第4章 右脳の感情調整  (152)ショアの業績の一つの特徴は自分の研究をフロイトに基礎づけていることである。フロイトが論じていた無意識は要するに右脳の暗黙的自己なのだ、という提言がそれである。これがすなわちショアの「全方位外交」的アプローチである。 第5章 治療的エナクトメ...
2026年1月28日水曜日

レマ書評 ④

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  第1章 羨望と母体   最近非常に頻繁に行われることの多い美容整形がテーマに掲げられている。(42)美容整形の手術を求める人たちのメンタルヘルスの有病率が高いという所見は確かに気がかりなことだ。しかしもう一つ重要なことは昨今のSNSばやりでバエることが再生数にもつながるとした...
2026年1月27日火曜日

ジャネ書評 ④

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  第6章 ジャネからフェレンチ、ブロンバーグへ (119)フロイトが解離の発見をどうして放置したかはいまだに解明されていないという。ジャネの貢献は「精神力動診断マニュアルPDM-2)に反映されている、という事だがこの本、案外手に入れにくく、調べられていない。 (121~124)...
2026年1月26日月曜日

レマ書評 ③

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  身体としてあらわれる空想 身体が無意識のコミュニケーションの主要な手段となる患者さんに対して、分析家の身体が変化しない(あるいは安定した)体現化として設定の一部となるという主張。そしてその分析家のプレゼンスは、患者の不安や空想を体現化し、コンテインするという。この体現化とは一...
2026年1月25日日曜日

ジャネ書評 ③

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  第3章 ジャネとフロイト フロイトにとってジャネがいわば仮想敵であったことはとても興味深い。彼は敵を見つけることで奮起をしていたというところがある。それをフロイト自身が明言していたわけだ。 (77)「親密な友人と憎むべき敵は、私にとってはいつも感情生活の必要な要件である‥‥」...
2026年1月24日土曜日

ショア書評 ③

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  第2章 関係外傷と発達途上の右脳 精神分析的自己心理学と神経科学の接面  この章も驚きだ。ショアはなんとコフート理論も自分の体系に引き付けようとしている。フロイトと同時にコフートにもエールを送るわけだ。まさに全方位外交である。そしてコフートのもっとも独創的で傑出した知的貢献は...
2026年1月23日金曜日

ジャネ書評 ②

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  はじめに 先ずは1970年のエランベルジェの「無意識の発見」が極めて大きな意味を持っていたこと、そして本書が半世紀を記念するものであるということが述べられる。そしてその影響を受けた多くの論者による本書の各章のモチーフが簡単に紹介されている。 1章 PJ入門 この章を読むと、実...
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自己紹介

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ken Okano
1956 Born in Chiba, Japan. 1982 Graduated from Tokyo Univ.Med.School. 1989~1993 Trained at Menninger School of Psychiatry. 2000. Board Certified psychiatrist in US. 2004~2014 Professor at International University of Health and Welfare, Tokyo. 2014~ Professor at Kyoto University, Graduate School
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