岡野憲一郎のブログ:気弱な精神科医 Ken Okano. A Blog of an insecure psychiatrist

精神科医が日常的な思いつきを綴ってみる

2024年11月16日土曜日

解離における知覚体験 12

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  (記載としては前後するが)幻覚体験が様ざまな精神・神経学的病理と関連していることについては、 オリバー・サックスのユニークな書「幻覚の脳科学」が非常に参考になる。 Sacks, O (2012) Hallucinations.  Vintage. 太田直子訳(2014)幻覚の...
2024年11月15日金曜日

男性の性加害 3

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  前回の ヒジャーブの話からのスピンオフ。はちょうど次のような男性の言葉を反映していると思われる。「女性が露出の多い服を着ているのが男性の劣情を掻き立ててしまい、それがいけないのだ」という議論である。 ところで私はこのテーマで本ブログの2011年1月12日のエントリーで次のよう...
2024年11月14日木曜日

解離における知覚体験 11

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解離性幻覚とトラウマ 病的な知覚体験としてしばしば論じられるのがいわゆるフラッシュバックに伴う体験である。PTSDなどのトラウマ関連障害で患者は過去のトラウマ体験が突然知覚、感覚、情緒体験と共に蘇る。この体験を解離の文脈でどのように位置づけるかは議論が多いところだが、DSM-5(...
2024年11月13日水曜日

解離における知覚体験 10

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統合失調症との鑑別 ここまで解離性の幻覚についてこれまで論じてきたが、ここで特に統合失調症との鑑別で論じることには特別の意味があるであろう。というのも従来幻覚体験、特に幻聴はしばしば統合失調症にとって極めて特異的な病理ん現象として理解される傾向にあったからである。 このテーマに関...
2024年11月12日火曜日

解離における知覚体験 9

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  その一例としてアンナO.を取り上げよう。 <症例アンナO.に見られる幻覚> ブロイアーとフロイトによる著作「ヒステリー研究」(1895)の最初に記載されているアンナO.の示す症状は、ある意味では解離性障害が示しうる症状群を一挙に紹介してくれるという意味ではとても象徴的である。...
2024年11月11日月曜日

男性の性加害 2

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  男性の性加害との関連で、「戦争と文化的トラウマ 日本における第二次世界大戦の長期的影響」(竹島 正, 森 茂起, 中村 江里 (編) 日本評論社、2023年.)を少しずつ読んでいるが、そこに加害による心的トラウマの話が出てくる。確かに戦時中に上官の命令により敵地で民間人を撃っ...
2024年11月10日日曜日

解離における知覚体験 8

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  ここらへんで執筆モードに入ることにする。次のような感じで始まるか。何しろ12月の締切りが近づいてきているからだ。 はじめに 解離症における知覚体験について論じるのが本稿のテーマである。解離症の臨床を通じて体験されるのは、患者は様々な異常知覚を訴えることが多いということである。...
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自己紹介

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ken Okano
1956 Born in Chiba, Japan. 1982 Graduated from Tokyo Univ.Med.School. 1989~1993 Trained at Menninger School of Psychiatry. 2000. Board Certified psychiatrist in US. 2004~2014 Professor at International University of Health and Welfare, Tokyo. 2014~ Professor at Kyoto University, Graduate School
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