岡野憲一郎のブログ:気弱な精神科医 Ken Okano. A Blog of an insecure psychiatrist

精神科医が日常的な思いつきを綴ってみる

2023年4月11日火曜日

うつ病座談会 3

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コロナ禍のワークスタイル コロナの時代に私たちが格段にその知識と能力を伸ばしたものがある。それがオンラインによる会議を可能にするズームやティームスなどのツールである。多くの集まりがコロナの感染の危険性が去りつつある今でもオンラインの方式から戻ってこない。その利便性は計り知れな...
2023年4月10日月曜日

うつ病座談会 2

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  次は現代の患者さんの関係性の持ち方というテーマについて考える。最近鬱症状を訴える方に多い、「人間関係が壊れるのが怖い」、「批判されると傷つく」、「自分のことを分かって欲しい」、などの問題は私自身の文脈では「過敏型自己愛」の問題と言えるが、これが最近増えて来たかということについ...
2023年4月9日日曜日

うつ病座談会 1

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  大人の事情は相変わらず続く。今度は「うつ病座談会」というものに出るための準備である。鬱の専門家というわけではないので、幾つかのテーマについての考えをまとめておくのだ。  ●この 10 年間のうつ病症状の出現頻度。併存症の増減。対人関係の持ち方の変化について。 私は限定...
2023年4月8日土曜日

地獄は他者か 推敲 4

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過敏性そのものが自らの敵となる  最近になって私がたどり着いた結論は以下のようなものである。ヒューブリスや自己愛の問題に最も直結しているのは、おそらく羞恥なのだと。人がますます武装するのは、おそらくこれなのだ。 まず敏感さについて。これはそのものが十分私たちにとっての敵...
2023年4月7日金曜日

意識について 1

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  意識について書かなくてはならない。大人の事情だ。溜まっている論文も、準備しなくてはならない講演も数個ずつ持っているので、自転車操業である。  今のところ私が考えているのは以下の通りだ。まず意識は何かという問いは、おそらく AI の出現とともに大きな課題を突き付けられているとい...
2023年4月6日木曜日

私の共感論 推敲 5

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  いかに共感するか ここからの話は治療者が共感を行う事に特化した問題を扱います。というのも最近の共感に関する研究は興味深い結果を出しているからです。  最近の共感に関する理論は、それを情緒的な共感と認知的な共感に分けるという方針です。情緒的な共感は相手の気持ちに寄り添い、そ...
2023年4月5日水曜日

地獄は他者か 推敲 3

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  羞恥から恥辱への変化について 次に羞恥から恥辱への変遷について書いておかなくてはならない。もともと内沼幸雄先生の「対人恐怖の人間学」で述べられていた恥についての「公理」とも言えるのは、羞恥→恥辱→罪悪感→パラノイアという変遷現象であった。羞恥は誰にでもあってしかるべきもの...
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自己紹介

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ken Okano
1956 Born in Chiba, Japan. 1982 Graduated from Tokyo Univ.Med.School. 1989~1993 Trained at Menninger School of Psychiatry. 2000. Board Certified psychiatrist in US. 2004~2014 Professor at International University of Health and Welfare, Tokyo. 2014~ Professor at Kyoto University, Graduate School
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