岡野憲一郎のブログ:気弱な精神科医 Ken Okano. A Blog of an insecure psychiatrist

精神科医が日常的な思いつきを綴ってみる

2023年2月10日金曜日

ある巻頭言 推敲 下

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   ここで改めて問おう。「資質」を伴わない分析家がヒエラルキーの上に立ち、権威を持つことには問題が伴わないだろうか? そして分析家になった後にその「資質」がかえって損なわれる可能性があるとすればどうだろう?それを考える上である精神分析系のケースカンファレンスを思い浮かべよう。 ...
2023年2月9日木曜日

ある巻頭言 推敲 上

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  栄えある学術誌「●●療法」の巻頭言を書かせていただく光栄を得た。そこで改めて精神療法家とは何かを考える上で、私のこれまでの経験を振り返りたい。 精神療法は私の専門分野の一つであると自認しているが、自分が精神分析家の資格を有することはその支えのひとつとなっている。私が米国で...
2023年2月8日水曜日

私の共感論 推敲 3

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    共感に関する議論の面白いところ(別の意味ではつまらないところ?)は、共感が治療において極めて重要な位置を占めるということは、直感的に誰でもが分かっているということだ。「あなたは~思っていたんだね」とか「~と感じていたんだね」と人から声をかけられることは、もしそれが自分の体...

共感の脳科学 4

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    共感は色々に定義されているが、一応「 reactions of the individual to the observed experiences of another  他者の体験を目にした際に人が示す反応」( Davis,MH (1994) Empathy. Mad...
2023年2月7日火曜日

現代における心身相関の問題 3

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   ところで PTSD についての G × E 研究(遺伝×環境研究)というものがある。つまり PTSD はどの程度遺伝が影響し、どの程度環境因が関係しているかという研究だ。そこでは HPA (視床下部-下垂体-副腎)軸をコントロールする遺伝子が小児期の虐待と関係して、 PTS...
2023年2月6日月曜日

現代における心身相関の問題 2

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  変換症の脳科学  転換性障害、ないし変換症(以下、 CD )は極めて難しい問題だが、心身相関について論じる際には出発点となるような重要なテーマである。従来の考え方はフロイトの疾病利得の考えに沿ったものであった 。 そしてそれを行うのが抑圧という機制であるという考えだった。...
2023年2月5日日曜日

脳科学とトラウマ 1

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  フラッシュバックが起きる仕組み いわゆるトラウマ記憶が通常の記憶とどのように異なるかについての研究は 1970 年代以降に行われるようになった。この世界でトラウマと脳科学との関連についての研究をけん引したのがオランダ出身の精神科医ヴァンデアコークであった。私がアメリカにい...
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自己紹介

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ken Okano
1956 Born in Chiba, Japan. 1982 Graduated from Tokyo Univ.Med.School. 1989~1993 Trained at Menninger School of Psychiatry. 2000. Board Certified psychiatrist in US. 2004~2014 Professor at International University of Health and Welfare, Tokyo. 2014~ Professor at Kyoto University, Graduate School
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