岡野憲一郎のブログ:気弱な精神科医 Ken Okano. A Blog of an insecure psychiatrist

精神科医が日常的な思いつきを綴ってみる

2022年7月21日木曜日

不安の精神病理学 再考 8

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  いよいよこの不安についての考察は行き詰ってきた。「不安≒カタストロフィーの予期」という私の説は果たして妥当なのか。というよりはそれほど哲学的、認識論的な問題だろうか。自堕落な自分って、そんなにカタストロフィックなのだろうか? それにデパス 0.5 ㎎で半ば消えてしまう不安とは...
2022年7月20日水曜日

パーソナリティ概論 11

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  反社会性 PDの治療  反社会性PD(以下ASPD), 特に純型の精神病質者の治療は精神療法においても薬物療法においても希望が持てないとされる( Gabbard )。他方では反社会的特徴を有する自己愛パーソナリティ障害や気分障害が見られる場合には症状の改善の余地があるとされる...
2022年7月19日火曜日

不安の精神病理学 再考 7

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   ところで不安について考える際にもう一つ考慮に入れたいのが、自己イメージの問題、あるいはそれに関連した超自我の問題と不安との関係である。私は不安とはカタストロフィーに対する恐れが関係しているという言い方をした。しかし超自我的な不安はそれとも違っていて、不思議な形を取りうる。例...
2022年7月18日月曜日

DIDに関する意見書を書くとしたら…・

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  こんな感じになりそう。 従来は日本の法廷では、被告が解離性障害、特に解離性同一性障害(従来の「多重人格障害」、以下「 DID 」と表記する)を有しているという事そのものが受け入れられないという事情が続いた。 DID は存在するとしてもまれであり、被告はそれに罹患しているという...
2022年7月17日日曜日

不安の精神病理学 再考 6

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   ある患者は無限を考えていくと突然何かに吸い込まれるような恐怖に代わったという。皆さんにこんなことを尋ねてみようか。宇宙の膨張収縮説というのがある。これをビッグバン仮説ならぬビッグバウンス説というらしいが、要するに宇宙の終わりはなく、それは膨張を続ける宇宙がいずれは収縮にて転...
2022年7月16日土曜日

不安の精神病理学 再考 5

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 私の考える不安の本質 ここでもう少し私自身の考察を深めてみよう。私はよく不安に駆られるが、そこにはいくつかのパターンがある。しかし概ね(このまま行くと)将来ある種の苦痛を味わうかもしれない、という予期不安の形を取りやすい。と言うよりか、予期分の形を伴わない不安はあまり考えら...
2022年7月15日金曜日

パーソナリティ概論 10

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  DSMにおけるパーソナリティ障害(PD)の歴史を書いている。書いていて勉強にはなるが、あまり面白くない。参考う文献で読む井上先生、加藤先生、いい仕事をなさっているなあ。 DSM- Ⅱ  1968 年の DSM- Ⅱは ICD-8 の発刊に触発され、ヒステリー性 PD 、無...
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自己紹介

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ken Okano
1956 Born in Chiba, Japan. 1982 Graduated from Tokyo Univ.Med.School. 1989~1993 Trained at Menninger School of Psychiatry. 2000. Board Certified psychiatrist in US. 2004~2014 Professor at International University of Health and Welfare, Tokyo. 2014~ Professor at Kyoto University, Graduate School
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