岡野憲一郎のブログ:気弱な精神科医 Ken Okano. A Blog of an insecure psychiatrist
精神科医が日常的な思いつきを綴ってみる
2013年9月8日日曜日
トラウマ記憶の科学(5)
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EMDR という治療法をご存知の方がいるだろう。施術者が指を左右に動かし、患者はそれを追いながら、トラウマ記憶を思い浮かべる。うまく行ったりいかなかったりするが、うまく行くとそれまで自分を苦しめていた記憶が嘘のように苦痛でなくなる。施術者が指を動かして被験者がそれを目で追いつつ...
2013年9月7日土曜日
トラウマ記憶の科学(4)
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ここでとっても重要なことを述べさせてほしい。といっても用語や概念の問題だ。 最近脳科学界をにぎわせているのが、 reconsolidation 再固定化という概念だ。( Solid は固体、 con-solidate は固化する、固定する。すると reconsolidate...
2013年9月6日金曜日
トラウマ記憶の科学(3)
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ただこのようなことがまれにでさえ起きることは、記憶のあり方の一つの性質を如実に伝えていることになりはしないか?それはすでに固定されている、たとえばレコード盤の上の凹凸という形で記されている記憶内容の上をレコードの針がなぞる(こんな比喩もそのうち通じなくなるだろう。いや、すでにも...
2013年9月5日木曜日
トラウマ記憶の科学(2)
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ピットマン医師が使ったのは、何の変哲もない当たり前の薬、いわゆるβ(ベータ)ブロッカーのひとつだ。高血圧や頻脈にとてもよく用いられる薬である。(私も不整脈が出た時は飲んでいる。舐めると苦いのが 璧 にきずだが。)そのβブロッカー使用には、次のような理屈がある。 私たちの脳は...
2013年9月4日水曜日
トラウマ記憶の科学(1)
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ということで今日から新しい話題だ。 ちょっと大げさなタイトルだが、トラウマ記憶をめぐる知見は、実は大きな進歩を遂げている。そこには脳科学の進歩が関係しているといっていい。 1990 年代までは、トラウマ記憶に関してはある常識が成立していた。それは「トラウマ記憶は一生消えない...
2013年9月3日火曜日
トラウマと解離(6)
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ただし回避行動が顕著だからといってトラウマを扱わなくてはならないかといえば、必ずしもそうではないだろう。例えば会社でパワハラに遭った際に、その会社にはもう行けなくなったとしても、転職が可能であればとりあえず問題はないことになる。もしその会社にこれからも勤め続けなければならないよ...
2013年9月2日月曜日
トラウマと解離(5)
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ヨ●バ●カメラから葉書が来て「一万点のポイントが今月で無効になりますよ。早く使ってください。」とおっしゃる。秋葉原の本店へ。特に必要がないけれど外付けハードディスクを購入。小さいのになんと1.5テラバイト! 現代において確実に私たちが恩恵に浴しているもの。それは媒体の容量。私...
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