岡野憲一郎のブログ:気弱な精神科医 Ken Okano. A Blog of an insecure psychiatrist
精神科医が日常的な思いつきを綴ってみる
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失敗学
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2011年5月18日水曜日
福島原発の問題。失敗学的に言えば…
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福島原発の問題を見ていて思うこと。少なくともメンタルヘルスの専門家としては、人がこのような時に犯人探しをする傾向に注意したい。いつものように、みのもんたの「朝ズバ」は私たちが陥りやすいメンタリティを知る上でいい判断材料になるが、最近番組で問題になっているのは東電の出した行程表の不...
2011年2月3日木曜日
失敗学的に八百長相撲を考える
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「・・・ メールの中には、「1つ貸しているので、あと20で利権を譲りますがどうですか」「今日はまっすぐ思い切りあたっていきます」など、勝ち星の貸し借りやカネのやりとり、取組内容などについて、詳細に打ち合わせをしたと思われる文面があった。実際、夏場所では、前日にやり取りされたメール...
2010年9月22日水曜日
失敗学 その17 (恥と自己愛 12) 失敗学的にはよくわかる、大阪地検の前田容疑者の「改ざん問題」
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それは私もショックである。「朝ズバ」のみのもんた風の反応をすると、「とんでもないこと」、「前代未聞のこと、あってはならないこと」、「検察のおごり高ぶりの表れ」という感じである。しかし失敗学的にはこの大阪地検で起きたことは、非常にありがちなことだ。むしろこのことが明るみに出て社会的...
2010年9月21日火曜日
失敗学 その16. 「正義が勝つ」はぜんぜん正しくない
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尖閣諸島の事件の影響で中国との関係が「悪化」しているという。中国政府の対応はあんまりだ。(中国の国民はみな良識があるいい人達ばかりだと思う。)のんびりと「汝怒るなかれ」とは言っていられない状態という気もする。そこで失敗学的に考えれば、案外そうでもない。 中国の振る舞いは日本人か...
2010年9月11日土曜日
怒らないこと その7. 怒らないで人を導くことは出来るのか?
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「汝怒るなかれ」の原則を守ったとしたら、人は自分の誤りを正してもらう機会もなく、道を誤り続けるのではないか?」「自分の子を叱りつけることも出来ないで、親の役割をはたすことなど出来るのであろうか?」うーん、分かる、もっともらしい。「汝怒るなかれ」は人工的で、いかにも人間の本性に逆ら...
2010年8月12日木曜日
失敗学 12 「本来の実力」ってなんだ?
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日本列島に嫌がらせをしているような台風4号の動き。 また失敗学に入り込んでいる。相撲やゴルフなどでよく出てくる表現。「自分本来の相撲が取れなかった。」「実力が出しきれなかった。」これらはいずれも目くらましの、私たちの思考をひどく混乱させる表現だが、広く用いられ、しかもわかりや...
2010年8月11日水曜日
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失敗学 その 11 産経のニュース欄(もちろんインターネット版)にタケシのエッセイが載っていたが、彼ほど達観していて、つまりは人生がドーデもよくなっている人は、結局失敗学に従う発言になっている。彼は無駄なメッセージを流し、余計なことを考えて人生を送るつもりはないから、「~...
2010年8月6日金曜日
失敗学について その10.バイクでの私の失敗
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畑村先生の失敗学の理論は、一言で言えば「痛快」なのだが、それは彼の直接的な物言いにある。実にわかりやすい。そして彼のもうひとつわかりやすい主張が、「人間は、失敗からしか学べない。」である。失敗からしか、というのだ。もちろんこれは極端だ。人間は成功からも学ぶことは出来るだろう。でも...
2010年8月5日木曜日
失敗学について その9. 失敗学と不可知性
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どうも私の話はいつも不可知論の方に行ってしまう。というより私の興味が不可知性に向かっていくようなテーマに自然と向かうということだと思う。でも失敗学はやはりこの問題とつながっているのは確かだ。 失敗学とは、失敗をなくそう、という学問ではない。もしそうだとすると、それ自体が失敗例と...
2010年8月4日水曜日
失敗学 (昨日の続き)
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暑い日が続くが、朝夕の日差しが低くなったのが嬉しい。それでも昼間の外出時は、雨傘などを日傘代わりに使っている。 昨日の話は、「失敗は蓋然性を必然性に取り違えることが原因となる」ということであった。わかりやすくいえば、「多分~なるだろう」を「ぜったい~はずだ」という考えに変えて...
2010年8月3日火曜日
失敗学 その7 失敗がどうして起きるのか、という根本的なテーマ
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毎日暑い日が続くが、やはり私は冬がいやである。こんなに暑くて苦しいけれど、たとえば外出から帰って冷たい●●を口にする時はたまらない。(●●はビール、ではない。)これは冬には味わえない快感だ。 なぜ失敗が起きるのか、という根本的な問題に触れてみよう。それは突き詰めて言えば、私た...
失敗学 5 関取の残心 ← なぜか今日の投稿になってしまった
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このブログは無計画で思いつきで書いているので、説明不足が多い。昨日の話も、どうして受話器を置いてため息をついた話と残心が関係あるのか、と疑問に思う人もいるかもしれない。要するに両方とも終わり方の問題だと言いたかったのだ。 残心と終わり方、というテーマとの関連で、最近相撲を見るの...
2010年7月31日土曜日
失敗学 6 少し真面目な話
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残心の話は、臨床的にはいろいろ広がる。今日は少し真面目な話だ。 例えばカルテや臨床記録。私たちは通常は診療録が患者自身に読まれることを想定していない。しかしあるセラピストの診療録を読むことで、そのセラピストの持つ基本的な治療姿勢が伺えることがある。早い話が、いじわるな書き方をす...
2010年7月29日木曜日
失敗学 その4 残心は失敗学につながる
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私は武道などで言われる「残心」について決して深く理解しているという意識はないが、臨床的には非常によく体験する。またまたどうしても頼ってしまうwikipediaによれば、 「・・・・技を終えた後、力を緩めたりくつろいでいながらも注意を払っている状態を示す。また技と同時に終わって...
2010年7月28日水曜日
失敗学 その3
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ゆうパックが7月の初旬に遅れたことの理由が、今日の朝日新聞(インターネット版)にあった。失敗学の良い例である。 「・・・・ 遅配は「ゆうパック」が「ペリカン便」と統合した7月1日の直後 から発生。お中元シーズンの 出ばなに統合したことで取り扱い荷物量がほぼ倍増し、6日までに3...
2010年7月27日火曜日
加藤智大被告のこと、そして失敗学その2
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加藤智大被告が、「母親からの育てられ方が影響した」という証言をしたというニュースが今日流れた。精神科医としては複雑な心境。このメッセージが沢山の誤解をまねくのだろう。少なくとも「やはり母親の育て方か・・・・」という単純な考え方に陥る人が多く出ないことを望む。その上で言えば・・・・...
2010年7月26日月曜日
失敗学的な世界観 1
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今日から新しい話題である。失敗学。畑村洋太郎先生の創始した学問である。これも私がよく話すことなので、ゼミ生などは食傷気味かもしれない。でも私の世界はこれを中心に回っている(大袈裟か。)とにかく大事なテーマなのだ。 たとえば皆さんはこんなことを考えないか?安倍さんも、福田さんも...
2010年7月5日月曜日
(承前)
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揺り戻し、とはごく簡単にいえば、喜びに慣れてしまうということである。あることを獲得し、それに慣れていく、というプロセスは、それ自体は苦痛体験とは無関係なように見えるかも知れないが、実は過酷な試練ともいえる。これをよく知っているものは、ある成功を収めたと同時に「しまった!」と思うか...
2010年7月1日木曜日
(続き)
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ところで脳の全体の働きが同期化したらどうなるのか? これは困ったことになる。てんかんの大発作、いわゆるグランマールと言われる病気がある。てんかんは部分性と全般性とがあり、全体性だと大脳皮質の広範にわたって発作波が出現するので意識がなくなる。いわゆるプチマールはそれがごく短時間繰り...
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