大変光栄なことに、私は12月6日に日本分析協会の分析的心理療法家センターで話をする機会をいただいた。
日本精神分析協会には、分析家になる道と分析的療法家になる道があり、後者が「センター」と呼ばれる組織である。そこでオンラインで50分の持ち時間でいわゆる支持的療法に関する持論を述べたのである。ある意味ではフロイト的な分析観にかなり挑戦する内容になったが、同時に旧来の精神分析的な考えを凌駕するような見方を示したつもりである。
しかし100年以上たってもまだ威力を発揮するフロイトはその意味では偉大な人物であったと言えるであろう。
お世話をいただいた高野晶先生、関真粧美先生、討論をいただいた縄田秀幸先生、そして若手ホープの山崎孝明先生に感謝申し上げたい。