岡野憲一郎のブログ:気弱な精神科医 Ken Okano. A Blog of an insecure psychiatrist
精神科医が日常的な思いつきを綴ってみる
2025年8月14日木曜日
対談を終えて 9
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なんだか強迫との関連で深みにはまってしまったようだが、嗜癖のように元に快感が伴った場合は、ドーパミンのメゾリンビック(中脳辺縁)系で、強迫のようにそもそも快感がなかった場合には、メゾコルコルチカル(中脳皮質)系が関係しているということだ。性依存のように、もはや快感が伴わない場合に...
2025年8月13日水曜日
対談を終えて 8
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ここで少し脱線だが、この嗜癖と強迫の類似性に関しては、そもそも決定的な違いがあることに気が付く。それは嗜癖の場合明らかに快感に結びついているが(例えばセックスをしたい、ヤクをやりたい、というのはそれがそもそも快感に結びついているからだ)、強迫、例えば「なんども手を洗いたい」に...
2025年8月12日火曜日
対談を終えて 7
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<次にいよいよISモデルが出てくる。この登場によって嗜癖の問題への私たちの理解は確実に一歩進んだと言えるのだ。そしてToates の理論はもちろんこれを含みこんでいる。> 2. インセンティブ・サリエンス(Incentive Salience)理論との接続 Toatesは、B...
2025年8月11日月曜日
対談を終えて 6
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さてここからがひと仕事しなくてはならない。それは男性の性愛性の嗜癖モデルを、インセンティブ感作理論を含めてより包括的に展開している Frederick Toates (2022) の論文「A motivation model of sex addiction(性嗜癖の動機づけ...
2025年8月10日日曜日
対談を終えて 5
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② インセンティブ感作理論 まず今春出した「脳から見えるトラウマ」の「男性性とトラウマ」の章で書いた部分をまず引用する。つまりこの時点では以下の程度のことしか書けなかったわけだが、今回はISMに関連させつつ、それをもう少し拡張したいと思う。 男性性のもう一つの問題は、そ...
2025年8月9日土曜日
FNDの世界 推敲 1
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FNDの歴史について。結局最初に長々しく断り書きを入れることにした。 はじめに 本稿ではヒステリー(変換症、FND)の歴史を精神医学の立場からさかのぼる。初めに本稿で用いる用語について述べたい。変換症とはDSM-5以降我が国の精神医学においてconversion disord...
2025年8月8日金曜日
FNDの世界 12
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実はここら辺、相当苦労しながら書いている。何しろ従来の転換性障害 conversion disorder (CD)は、変換症と呼ぶべきだったり、機能性神経症状症(FND)と呼ぶべきだったりと、さまざまなのだ。どの用語をどの文脈で用いるべきかをいろいろ考えながら書かなくてはなら...
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