岡野憲一郎のブログ:気弱な精神科医 Ken Okano. A Blog of an insecure psychiatrist
精神科医が日常的な思いつきを綴ってみる
2025年2月28日金曜日
関係論とサイコセラピー 13
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あのカンバーグ先生肝いりの TFT(transference focused therapy) は患者と治療者の転移関係に焦点を当て、それを扱うことによりBPDの患者さんの治療を行う手法である。この治療においては、患者は治療者と週に二回会い治療を進める。最初に両者は信頼に基づ...
2025年2月27日木曜日
関係論とサイコセラピー 12
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鈴木智美氏の論文「無意識の思考をたどること」(週一回(2014)第14章)は週4でも週1でも無意識に焦点付けるのは変わらないという主張である。ただし週1回はより慎重に、という警句も見られる。私は信条としてはやはりこの路線で行くことになる。鈴木氏は週一回は分析的であることをあき...
2025年2月26日水曜日
関係論とサイコセラピー 11
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私は山崎氏の「週一回は分析的にするのは(転移を集結、収集することが)難しい」が概ね賛同を得られており、そのうえで「週一回が分析的にではなく有益であるためには、平行移動仮説の成否ではなく、近似仮説の詳細である」という提言は若手の間で至っているコンセンサスであるとみなし、話を進め...
2025年2月25日火曜日
関係論とサイコセラピー 10
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続いて山崎氏は藤山先生の業績について触れ、藤山先生が「週一回が有用であることは前提である」と述べていることを強調する。しかしこの藤山先生の言葉はある種のリップサービスにも聞こえる。そこには「「週一回」は役に立つよ。でも分析ではないね」というメッセージが聞こえるようだが、藤山先...
2025年2月24日月曜日
関係論とサイコセラピー 9
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この「週一回」の議論については、「週一回(2024)」( 週一回精神分析的サイコセラピー. 高野晶、山崎孝明編 遠見書房 2024年) における山崎氏のまとめが現在の cutting edge のように思える。そこで彼の第1章「週一回とはなにか」を少し念入りに読んでみる。こう...
2025年2月23日日曜日
関係論とサイコセラピー 8
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山崎氏の論文にはMeltzer や飛谷氏らの論文を参考に、「転移の集結」(転移がおのずと集まること)と「転移の収集」(転移を能動的に集めること)という概念を使い分ける。そして結局は両者とも週4回で成立するのであり週一回では難しいとする。Meltzerが主張するような、分離を体験す...
2025年2月22日土曜日
ミリガンを振り返って 1
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しばらくビリーミリガンについて考察した内容を振り返る。最終的に私が至った考えだ。解離は一つの能力であるし、おそらく誰でも潜在的に持っているということだ。しかしそれは解き放たれるためにはある種の秘密のカギが必要であり、それがトラウマということである。これはどういうことだろうか?...
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