岡野憲一郎のブログ:気弱な精神科医 Ken Okano. A Blog of an insecure psychiatrist
精神科医が日常的な思いつきを綴ってみる
2024年5月14日火曜日
「トラウマ本」 トラウマとパーソナリティ障害 加筆訂正部分 3
›
最初に戻って書き直し、という感じになってきた。トホホ・・・。 トラウマとパーソナリティ障害との関連について述べるのが本章の目的である。しかし従来のPDの概念は、トラウマとの関連性を強調したものとは言えなかった。この議論が深まりを見せるようになったのは、ICD-11 における...
2024年5月13日月曜日
「トラウマ本」 トラウマとパーソナリティ障害 加筆訂正部分 2
›
トラウマとCPTSD トラウマ関連障害とPDとの関係性を考える上で格好の材料を提供したのが、ICD-11に新たに加わった複雑性PTSD(以下、CPTSDと表記する)という疾患概念である。これは、「組織的暴力、家庭内殴打や児童虐待など長期反復的なトラウマ体験の後にしばしば...
2024年5月12日日曜日
「トラウマ本」 トラウマとパーソナリティ障害 加筆訂正部分 1
›
従来のパーソナリティ障害論の流れ いわゆるパーソナリティ障害 personality disorder (以下本章ではPD)に関する議論は、1980年のDSM-Ⅲの発刊以来、いくつかの典型的なPDのカテゴリーが列挙される、いわゆる「カテゴリカルモデル」と称されるものであった...
2024年5月11日土曜日
CPTSDと解離 2
›
さてこのHyland らの論文に戻ろう。このICD-11の掲げたCPTSDの一つの問題は、以前のCPTSDの概念は、そこに解離症状を中核的なものとして含んでいたということである。Herman のオリジナルのCPTSDと如何に違うかは次のことを思い出せばよい。Hermanは彼女...
2024年5月10日金曜日
CPTSDと解離 1
›
CPTSDと解離の関係性について、しばらく論じる。ちなみに以下の論文(ネットで誰でも入手可能)を下敷きにして考える。 Hyland P, Hamer R, Fox R, Vallières F, Karatzias T, Shevlin M, Cloitre M. Is Di...
2024年5月9日木曜日
解離-それを誤解されることのトラウマ 推敲 5
›
他方の社会認知モデルは、DIDは医原性のものだと主張する。この説によれば、DIDはトラウマに起因するのではなく、文化的な役割の再演 cultural role enactment ないしは社会が作り出した構成概念 social constructions であるとする。つ...
2024年5月8日水曜日
解離-それを誤解されることのトラウマ 推敲 4 (ほとんど変わらず)
›
ある「臨床的な現実」 解離性障害について多くの誤解が生じているという私の主張は、ある「臨床的な現実」に基づいている。それは解離性同一性障害の方が示す複数の人格(いわゆる交代人格)はそれぞれが別個の人格として体験されるということだ。それは体験レベルで自然と生じてくる感覚に基づく...
‹
›
ホーム
ウェブ バージョンを表示