岡野憲一郎のブログ:気弱な精神科医 Ken Okano. A Blog of an insecure psychiatrist

精神科医が日常的な思いつきを綴ってみる

2024年2月18日日曜日

昨日の続き

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    ディープラーニングというテーマの一つのスピンオフとして述べたいのは、この関りの中では、実は治療者の失敗もまた非常に大きな意味を持つという事である。愛着についての議論の中で、若干の愛着不全がより愛着を強める、あるいは少しの愛着欠如にも耐える力を発揮することにつながるという点...
2024年2月17日土曜日

第12章 療法家にとっての脳科学 追加部分

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  ところで治療関係を相互のディープラーニングであるとして捉え直した場合、そこで起きるあらゆる刺激のやり取りがそこに含まれるという事をあらためて述べておきたい。よく療法家はある種の特定な治療的関りを行なう者として理解される。例えばクライエントの話を聞いて理解を伝えたり、アドバイス...
2024年2月16日金曜日

脳とトラウマ 1

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このテーマも新刊に向けて一章として加筆訂正していく。  はじめに  トラウマをめぐる議論は現代の精神医学において非常に大きな位置を占めている。他方脳科学の進歩や新しい知見も私たちの目に入ることが非常に多い。その中でトラウマの概念を広く脳科学的、ないしは生物学的に捉えることは非常に...
2024年2月15日木曜日

共感とトラウマ 1

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  はじめに-共感は無条件に「 良いもの」 とされて来た  本章は共感という問題について脳科学的に迫ってみたい。共感は一見トラウマとは縁がないように考えられるかもしれないが、共感を得られないことは、ある体験のトラウマ性を増すことになる。多くの患者にとって自分の話を信じてもらえなか...
2024年2月14日水曜日

男性性のトラウマ性 4

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  以上の本章の議論をまとめよう。男性の性愛性の加害性の一部は、それがパラフィリックな性質を有する可能性にある。男性が幼児に対する性的興味を有する場合、あるいは他者を害することに性的な満足を覚える場合、男性がそれを実行することにより満足しても、それを断念しても、そこに悲劇性が存在...
2024年2月13日火曜日

連載エッセイ 12 脱稿

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  今回はこのエッセイの最終回であるが、テーマとしては、「心理士(師)にとっての脳科学」とした。この連載のタイトルは「脳科学と臨床心理」となっているが、それは私が研究者ではなく臨床家の立場から脳科学について語ることを目的としていた。というのも脳の話は人の心を理解する上で非常に役に...
2024年2月12日月曜日

家族療法エッセイ 4

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  日本における母子関係  私は米国ですでに解離性障害の臨床に関わっていたが、2004年に帰国後に出会うことになった我が国における解離性障害の患者さんの話は、明らかに米国で聞いたそれとは異質という気がした。米国では解離性障害の原因として多く挙げられていたのが、幼少時の性的外傷であ...
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自己紹介

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ken Okano
1956 Born in Chiba, Japan. 1982 Graduated from Tokyo Univ.Med.School. 1989~1993 Trained at Menninger School of Psychiatry. 2000. Board Certified psychiatrist in US. 2004~2014 Professor at International University of Health and Welfare, Tokyo. 2014~ Professor at Kyoto University, Graduate School
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