岡野憲一郎のブログ:気弱な精神科医 Ken Okano. A Blog of an insecure psychiatrist

精神科医が日常的な思いつきを綴ってみる

2022年9月4日日曜日

交代人格を無視? 2

›
  治療者の人見知り? 遠慮?  私は依然は交代人格を無視する態度を治療者の側の経験不足や不見識と考える傾向が少なからずあったが、少し最近は考えが変わってきている。そこには治療者の側のある種の人見知りのような傾向が絡んでいるのではないかとさえ思うのだ。  私たちは初対面の人と...
2022年9月3日土曜日

感情と精神療法 1

›
感情と精神療法、というテーマで書くことになった。何で急にそのテーマで?と聞かれそうだが、これも「執筆依頼」関連である。  私は精神療法のセッションで情緒的なコミュニケーションが欠如しているものはあまり考えられない。記憶のメカニズムを考えてもわかるとおり、記憶内容はそこに情緒が伴う...
2022年9月2日金曜日

交代人格を無視? 1

›
  「交代人格は無視する」ではうまく行かない   という題でしばらく書くことになるが、実は私のこのテーマをここ一年間何度も扱っている。でも今度は依頼原稿なので、同じテーマでこれまでと違うことを書くことになる。 「解離性障害と他者性の病理」(近刊)での対談で、柴山先生、野間...
2022年9月1日木曜日

不安の精神病理学 推敲 18

›
  では予測とは何か。それは喪失、痛み、恐怖を仮想的に体験する。いわばそれらを表象として体験して、その痛みの大きさを査定するのである。すなわち不安とは、恐怖を想像して一瞬味わう味見 foretaste なのである。ただしこれがただの味見では済まないことがある。それが PTSD な...
2022年8月31日水曜日

パーソナリティ障害 清書段階 2

›
  いったいこの二か月は何だったんだろう。膨大な時間をかけて書き上げた「パーソナリティ障害概論」。私より適任者はいくらでもいるのに、である。そもそもボーダーラインや自己愛性について書いたことはあっても、パーソナリティ障害に関する専門的な論文など書いたことがない。せいぜいエッセイど...
2022年8月30日火曜日

パーソナリティ障害 清書段階 1

›
  締め切りまであと4日である。 ディメンショナルモデルに基づく診断 DSM-5 ( 2013 )ではそれまで準備されていたディメンショナルモデル寄りのモデル(正確には「ハイブリッドモデル」)は、「第Ⅲ部 新しい尺度とモデル」の中に「 PD の代替案」として掲載されるにとど...
2022年8月29日月曜日

パーソナリティ障害 推敲 16

›
    PD の疫学について論じる際に触れなくてはならないのが、米国立精神衛生研究所( NIMH )により 2009 年に開始された RDoC ( Research Domain Criteria 研究領域基準)というプロジェクトである。これは観察可能な行動のディメンション及び神...
‹
›
ホーム
ウェブ バージョンを表示

自己紹介

自分の写真
ken Okano
1956 Born in Chiba, Japan. 1982 Graduated from Tokyo Univ.Med.School. 1989~1993 Trained at Menninger School of Psychiatry. 2000. Board Certified psychiatrist in US. 2004~2014 Professor at International University of Health and Welfare, Tokyo. 2014~ Professor at Kyoto University, Graduate School
詳細プロフィールを表示
Powered by Blogger.