岡野憲一郎のブログ:気弱な精神科医 Ken Okano. A Blog of an insecure psychiatrist
精神科医が日常的な思いつきを綴ってみる
2022年5月31日火曜日
他者性の問題 112 Bromberg の紹介の大幅加筆
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次に Bromberg の所論についても触れてみよう。 B romberg がその論文の中で繰り返し訴えるのは、私たちの自己 self が非連続的ということだ。彼は Stephen Mitchell (1991) の次のような言葉を引用する。「私たちは異なる他者とかかわるこ...
2022年5月30日月曜日
他者性の問題 111 一つの体験はN次元上の一点である
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Edelman と Tononi の「心は一つ」という考えをもっとも端的に示しているのが、「 神経参照空間 neural reference space 」( p.164 )という概念で、これは 特定の心理現象の際に活動している神経細胞群をさす。そしてこの空間は N 次元であ...
2022年5月29日日曜日
精神科医にとっての精神分析 1
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○○学会で 6 月にシンポジウムがあり、その発表の準備をしなくてはならない。そのテーマは「精神科医にとっての精神分析とは何か」という題である。あらかじめ抄録に次のようなことを書いた。 「前世紀初めに S. フロイトにより生み出された精神分析は、現代的な装いをまといつつ私た...
2022年5月28日土曜日
快と苦痛の精神病理
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快と不快の問題は私にとってとても大きな関心事でした。ひとはなぜ快を求めて、苦痛を退けるのか。ここでひとつ考えていただきたいのですが、快と不快の問題とは非常にパラドキシカルなものです。おそらく快と不快をつかさどる報酬系は、 AI が決して備えていないものであり、その意味では生命...
2022年5月27日金曜日
他者性の問題 110
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2022年5月26日木曜日
他者性の問題 109
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結論 最近の DID をめぐる動きをどのようにとらえるか 以上二章にわたって司法領域における解離性障害、特に DID について論じた。その全体をまとめてみよう。まず司法では責任能力という概念が極めて重要になるために、それについて論じることから始めた。医学では対象者(...
2022年5月25日水曜日
他者性の問題 108 DIDと責任能力の追加部分
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先ほど紹介した上原氏の論文から見えてくるのは、最近の司法領域における DID の処遇が少しずつ変わってきているという事情である。上原氏は次のように述べる。「近年では、解離性同一性障害が被告人の刑事責任能力自体に影響を与えるものと判断する裁判例が出て来ている。」(上原、 202...
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