岡野憲一郎のブログ:気弱な精神科医 Ken Okano. A Blog of an insecure psychiatrist

精神科医が日常的な思いつきを綴ってみる

2022年4月30日土曜日

他者性の問題 84 「障害」という表記の部分も加筆した

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  「障害」の概念とその表記の仕方 この問題について検討する前に、そもそも障害や疾患とは何をさすのかについて少し論じよう。最近ではわが国では少なくとも精神科領域では「精神疾患」の代わりに「精神障害」の表現が用いられるようになって久しいが、それは欧米の診断基準である DSM や...
2022年4月29日金曜日

他者性の問題 83 「部分としての心はあるのか?」についての章の書き出し

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  「部分としての心」は存在するのか?  本書で取り上げている交代人格の人格としての在り方という問題意識は、しかしそれより一段階上のレベルの問題と関連している。それはそもそも心とは部分でありうるか、という問題だ。つまりこれは交代人格に限らない心の在り方を問い、それが基本的に部...
2022年4月28日木曜日

他者性の問題 82 一部改稿した

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  DID の裁判 最近の動向 再び上原氏の 2020 年の論文に戻ってみる。 そこで上原氏が中心的に論じているのが、平成 31 年 3 月の覚せい剤取締法違反事件である。この裁判では DID を有する被告人は覚せい剤使用の罪で執行猶予中に、別人格状態で再び使用してしまったと...
2022年4月27日水曜日

他者性の問題 81 司法精神医学のテーマも汲みつくせない

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  DID において刑事責任能力が問われる状況のプロトタイプ   さてここからが本題である。日本の裁判において DID の当事者の責任能力はどのように考えられ、扱われているのだろうか? 上原氏の解説によれば、 DID の責任能力が問われる判例は増加傾向にあるようだ。わが国で ...
2022年4月26日火曜日

他者性の問題 80 責任能力の章に手を入れている(あまり直すところがない)

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  司法領域における解離と他者性   本章では司法の領域において DID (解離性同一性障害)の「責任能力」がどのように議論され、 DID を有する方々がどのように処遇されてきたかについて論じたい。 私はこれまでこの問題にほとんど言及してこなかった。ただ DID を持つ原...
2022年4月25日月曜日

他者性の問題 79 病気として扱わないという差別

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  すなわち Charcot や Freud が貢献したのは、医学の対象にすらしてもらえないヒステリーすなわち解離性障害を医学の俎上に載せたことにあった。これはヒステリーに対する差別意識を軽減ないし解消する一つの試みだったのである 。  上述した内容がいかに問題となりやすいか...
2022年4月24日日曜日

他者性の問題 78 戦争神経症も「仮病」扱いされていた

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   Charcot はその意味ではそれまでは詐病扱されていたヒステリーを医学の俎上に載せたという功績があった。歴史上はじめてヒステリーが正当に扱われたのである。そしてここにはそれが疾病や障害として扱われることが差別からの解消であったという事になる。ただしそれでも Charcot...
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自己紹介

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ken Okano
1956 Born in Chiba, Japan. 1982 Graduated from Tokyo Univ.Med.School. 1989~1993 Trained at Menninger School of Psychiatry. 2000. Board Certified psychiatrist in US. 2004~2014 Professor at International University of Health and Welfare, Tokyo. 2014~ Professor at Kyoto University, Graduate School
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