岡野憲一郎のブログ:気弱な精神科医 Ken Okano. A Blog of an insecure psychiatrist
精神科医が日常的な思いつきを綴ってみる
2022年1月31日月曜日
引き続き 他者性の問題 8
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どうしてこんなに分かって欲しいのだろうか? そこで改めて本題だ。フォナギー先生は以下のように言っている。「他者に理解されているという感覚への生物学的欲求は、他のほぼすべての目標に優先する」。 私達が常に欲しているのは、他者から理解され、承認されることだ。多少なりとも社...
2022年1月30日日曜日
引き続き 他者性の問題 7
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書いているうちに少しずつまとまってきたが、本当にこの方向でいいのか。通常の他者とは、私たちがある程度知ることで内在化され、心の中に内的対象像を結ぶことで安心して関わることが出来る。それが出来ないことには一瞬たりともその人と対等な立場で会うことが出来ない。そのことを示すために、...
2022年1月29日土曜日
引き続き 他者性の問題 6
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私たちは自分の一番脆弱である意味では人間らしい部分を晒す相手を限るものだ。ごく親しい友人や恋人や家族である。あるいは自分のセラピストもそれに入るだろう。親しい友人ならこちらも相手の弱さを晒すことを受けいれている。そこでお互い様だ。そしてその弱さとは一番プライバシーにかかわるこ...
2022年1月28日金曜日
引き続き 他者性の問題 5
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なぜ私は母親に知られたくなかったのかについて考え続けている。やはり思春期の到来という事、そして自立という事と関係している。それ以来その様な気持ちを持つようになった。独り立ちするためにはこの嫌悪感は有効に働いていたという事だろう。しかしもう自立したはずの年代、仕事を持ち家庭を...
2022年1月27日木曜日
引き続き 他者性の問題 4
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他者をわかることは、余計誤解すること、そして他者を支配すること はるか昔の話である。ある時出席していた学会の書籍売り場で私は書店の方と話をしていた。そこには私が出版した本も並べられているので、書店の販売員の方と本の売れ行きなどについて話していたのである。そして私は彼に「な...
2022年1月26日水曜日
引き続き 他者性の問題 3
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さてこの時点で、ウィニコットの言っていることがどのように他者性の問題と関連するかについてお話ししましょう。精神分析の一つの大きな流れに対象関係論があります。この理論では対象 object という言葉が特殊な意味を持ちます。そしてそのことがいつも少し引っかかっていました。対象...
2022年1月25日火曜日
引き続き 他者性の問題 2
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私は哲学的な議論は難しすぎてわからないので、西田幾太郎の絶対他者とかラカンの大文字の他者など耳には入ってくるのですが、ありがたみが分かりませんでした。最初にそのきっかけを作ってくれたのはウィニコットです。 Winnicott は 1969 年に不思議な短い論文を書いていて...
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