岡野憲一郎のブログ:気弱な精神科医 Ken Okano. A Blog of an insecure psychiatrist
精神科医が日常的な思いつきを綴ってみる
2021年11月30日火曜日
解離における他者性 60
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JSSTD(国際解離トラウマ学会日本支部)の大会が迫っている。そこで以下のテーマで話すことになるが、どんな感じで話し出すかという事を考えてみた。それにしてもこのところ何度も同じテーマで話しているので、「またあの話か」と思われそうで気が重い。 「『他者』としての交代人格と出会うこ...
2021年11月29日月曜日
解離における他者性 59
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「攻撃者との同一化」の脳内プロセス 攻撃者との同一化についての脳内プロセスを図を使って説明してみよう。その前に前提として理解していただきたいのは、人間の心とは結局は一つの巨大な神経ネットワークにより成立しているということである。そのネットワークが全体として一つのまとまりを...
2021年11月28日日曜日
解離における他者性 58
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心のコピー機能は実に不思議でかつ巧みな機能と言わざるを得ない。そしてそれが生じている明らかな例と思われるのが幼少時の母語の習得である。英語を授業で学ぶ経験を皆さんがお持ちと思うが、外国語のアクセントを身に付けることは、意図的な学習としては極めて難しいことである。いかに知的な...
2021年11月27日土曜日
解離における他者性 57
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ところがある特殊な条件のもとで心の中にいわばバーチャルな意識や能動体が形成され、その部分に何かをされると、こころは受動モードにとどまった状態になる。そしてそれが別人格の形成の始まりであり、その人格に触られると「触られた」という受動的な感覚が起きることもある。実に不思議な現象だ...
2021年11月26日金曜日
解離における他者性 56
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たとえば父親に「お前はどうしようもないやつだ!」と怒鳴られ、叩かれているときの子供を考えよう。彼が「そうだ、自分はどうしようもないやつだ、叩かれるのは当たり前のことだ」と思うこと、これがフェレンツィのいう「攻撃者との同一化」なのだ。 このプロセスはあたかも父親の人格が入り込...
2021年11月25日木曜日
解離における他者性 55
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この「黒幕人格」がどのように成立するかに関して、ひとつの仮説として「攻撃者との同一化」というプロセスが論じられる場合がある。「攻撃者との同一化」とは、もともとは精神分析の概念であるが、児童虐待などで起こる現象を表すときにも用いられることがある。攻撃者から与えられる恐怖の体験に...
2021年11月24日水曜日
解離における他者性 54
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これからしばらくは、 黒幕人格の生成過程について論じる。黒幕人格とは「怒りや攻撃性を伴った人格部分」(解離新時代 岩崎学術出版社、 2015 年)として私が定義して用いている表現である。時には「黒幕さん」という多少なりとも敬意を表した呼び方を用いることもある。私は本書では一...
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