岡野憲一郎のブログ:気弱な精神科医 Ken Okano. A Blog of an insecure psychiatrist
精神科医が日常的な思いつきを綴ってみる
2021年11月4日木曜日
解離における他者性 34
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しかし皆さんはここで単純な疑問を抱くのではないか?どうして A 、 B は同時に「オン」にならないのだろうか。 A,B とは異なる他の誰かがそうならないようにコントロールしているのだろうか。あるいは A がオンの時に B が必ずオフになるという保証はあるのだろうか。 皆...
2021年11月3日水曜日
解離における他者性 33
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精神分析における大文字の解離理論 最後に精神分析における解離理論のあるべき姿について論じ、 Dissociation ( 大文字の解離 ) の概念を提示したい。解離に関する理論モデルに関する van der Hart の分類を思い起こそう。タイプ 2. は「同時に生じる、...
2021年11月2日火曜日
解離における他者性 32
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Sullivan の解離の議論も注目に値する。彼の理論は米国のメインストリームに組み込まれるまでに多くの時間を要したが、解離の概念について Sullivan が強調していたことは改めて注目すべきであろう。 Stern は次のように言う。「 Sullivan にとっては、抑圧...
2021年11月1日月曜日
解離における他者性 31
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Winnicott の解離理論 Winnicott は Fairbairn の同時代人だったが、彼は独自の精神分析理論を展開する中でしばしば解離について語っている。彼は健康な解離とトラウマに起因した解離を分けて考えている。このうち前者は真の自己の素地になるものであり、後者は...
2021年10月31日日曜日
解離における他者性 30
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英国学派における解離 スプリッティングというのは、現代の精神分析において、日常語になりつつある。それは主として M. Klein の提唱した概念が流布しているということが出来る (Klein, 1921,1923) 。いわゆるスプリッティングとして私たちが頭に思い浮かべ...
2021年10月30日土曜日
解離における他者性 29
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以下は B についてこれまで書いたものの再掲載である。 Bromberg は Stern の考え方に歩調を合わせ、トラウマの問題は人の心にとって決定的な重要性を持ち、そこでは解離は極めて重要な役割を持つとした。彼によればトラウマは発達段階のどの段階でも常に生じている。...
2021年10月29日金曜日
解離における他者性 28
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Bromberg (以下 B )についても少し読んでみよう。 B がしきりに訴えるのは、私たちの自己 self が非連続的ということだ。彼は Stephen Mitchell (1991) の次のような言葉を引用する。「私たちは異なる他者とかかわることで、私たちの自己の体...
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