岡野憲一郎のブログ:気弱な精神科医 Ken Okano. A Blog of an insecure psychiatrist

精神科医が日常的な思いつきを綴ってみる

2018年8月10日金曜日

他者性の問題 3

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むしろ  double (multiple) track theory ダブルトラック理論 トラウマにおいて生じるのは、おそらく意識にもう一つのトラックがすでに準備されていて、そちらに移ることである。もちろん仮説でしかないが。多くの場合、もう一つの人格は突然、それもかなり...
2018年8月9日木曜日

他者性の問題 2

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私見では別人格の「他者性」の軽視は、解離という考え方そのものの誤解に起因している。解離とはブロイアー的な意味でも、ジャネ的な意味でも、心がトラウマ的な状況で分裂したという考え方に基づく。本来は連続していた心がA,Bの二つに分かれたという考え方だ。そうであれば、 A にとって ...
2018年8月8日水曜日

解離ートラウマの身体への刻印 18

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さてここで言う転換、とはどう意味だろう。例によって「ラプランシュ・ポンタリス」を参考にしてみよう。 Mechanism of  symptom -formation which operates in  hysteria  and, more specifically, in...
2018年8月7日火曜日

他者性の問題 1

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同時に進めなければならない論考として、「解離における他者性」というテーマがある。 例えばこんな例を考える。 「交差点で赤が青に変わった時、前の車が一瞬で遅れた。すると頭の後ろで、『何をぐずぐずしてるんだ !』 という声が聞こえた。『なんて怒りっぽい人なんだろう』と私は思...
2018年8月6日月曜日

解離―トラウマの身体への刻印 17

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   これまで本のまとめばかりしていたが、 そろそろ 何かを書き出さなくてはならない。このテーマが「解離―トラウマの身体への刻印」ということであるが、実は難しいテーマである。というのもトラウマが身体に刻印される現象は普通は転換 conversion として捉えられるからだ。...
2018年8月5日日曜日

解離―トラウマの身体への刻印 16

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   前頭前野に話が移る前に。 VDK 先生の本で、私が知らなかったのは、トラウマでは視床の機能そのものも阻害されるということだ。つまりは長い紐のようなもの、という認識すら出来ない可能性があるのだ。  ところでこの MFPC は人間で最大に発達している部位だが、ここを働か...
2018年8月4日土曜日

解離―トラウマの身体への刻印 15

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第 4 章「生き延びることの解剖学 (the anatomy of survival)」 あたりを読む。  VDK先生 の本のすごいところは、彼が脳科学をどのように自分なりに理解し、消化しているかを惜しげもなく教えてくれるところである。サービス精神が旺盛なのだ。たとえば...
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自己紹介

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ken Okano
1956 Born in Chiba, Japan. 1982 Graduated from Tokyo Univ.Med.School. 1989~1993 Trained at Menninger School of Psychiatry. 2000. Board Certified psychiatrist in US. 2004~2014 Professor at International University of Health and Welfare, Tokyo. 2014~ Professor at Kyoto University, Graduate School
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