岡野憲一郎のブログ:気弱な精神科医 Ken Okano. A Blog of an insecure psychiatrist
精神科医が日常的な思いつきを綴ってみる
2017年9月10日日曜日
第8章 終結を問い直す ①
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― 「自然消滅」としての終結 本章では治療の終結について論じる。終結をいかに迎え、処理するかは精神分析ではかなり重要な問題として論じられる。私は本章でそれについて再考を加えたいと考えている。 臨床はドロップアウト体験から始まる そもそも治療はなぜ終了す...
2017年9月9日土曜日
第7章 攻撃性を問い 直す ④
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3.現実の攻撃が性的な快感を伴う場合 相手を蹂躙し、殺害することに快感が伴う場合、攻撃性の発揮は執拗で、反復的となる。 2015 年の文芸春秋 5 月号に、「酒鬼薔薇」事件( 1997 年)の犯人 A の家裁審判「決定」全文が載せられている(6)。これを読むと、一見...
2017年9月8日金曜日
第7章 攻撃性を問い直す ③
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2.相手の痛みを感じることが出来ない場合 加害殺傷のファンタジーには、それを実際に行動に移すことへの恐怖と罪悪感が強力なストッパーになっていると述べた。すると恐怖や罪悪感がそもそも希薄だったり欠如していたりする人の場合にはどうだろうか、という問題になる。あたかもゲームで人を...
2017年9月7日木曜日
第7章 攻撃性を問い直す ②
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私の積み上げた積み木に対するこの子供の行為は一種の暴力であろうか?彼は私を攻撃したかったのだろうか? そうではなかったと断定も出来ないであろう。しかし積み上げられた積み木がガラガラ音をたてて崩れることそれ自体が心地よい刺激になって、子供はそれを繰り返すことを私にせがみ、私た...
2017年9月6日水曜日
精神療法と倫理 ④
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「倫理的転回」の動き 精神分析における技法の問題に、従来とは異なる視点が与えられることになったことは、精神分析における新しい動きにも反映されている。富樫は関係精神分析の流れにおけるいわゆる「倫理的転回」という概念を紹介する。倫理的転回 ethical turn とは、いわ...
2017年9月5日火曜日
第7章 攻撃性を問い直す ①
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暴力や攻撃性は本能なのか? 暴力は一向に私たちの社会から消えてなくならない。地球上のあちらこちらで殺戮が繰り返されている。東西の冷戦が終焉したかと思えば、局地的な紛争はむしろ多くなっている。テロ行為も頻繁だ。米国では発砲事件が、銃のない日本でも殺傷事件が頻繁にメディアをにぎ...
2017年9月4日月曜日
第6章 無意識を問い直す ②
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無意識=右脳という考え方 ショアのもう一つの重要な主張は、無意識の生物学的な基盤を右脳とみなすことが出来るというものだ。ここで少し脳の構造について振り返ってみる。脳科学の進歩により左脳と右脳の情報処理の機能がかなり分化していることが知られている。言語野は 90 %以上の人にお...
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