岡野憲一郎のブログ:気弱な精神科医 Ken Okano. A Blog of an insecure psychiatrist
精神科医が日常的な思いつきを綴ってみる
2015年12月31日木曜日
解釈を超えて(1)
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穏やかな年の瀬である。ありがたいことだ。今年もいろいろあった。 ブログの方は相変わらず一方的に進行していく。 解釈を超えて、というテーマでしばらくまとめてみる。 私にとっての解釈(もちろん精神分析の概念としてのそれ、である)は、誤解を恐れずに言えば、一種の背後霊のよ...
2015年12月30日水曜日
精神分析におけるトラウマ理論(推敲2)
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Ferenczi の先駆性 精神分析の歴史を詳細に遡るならば、そもそも Freud の理論の変遷の中で、トラウマというテーマがきわめて錯綜した扱いを受けていることがわかる。「ヒステリー研究」( 1895 ) Studies of Hysteria, 1995 、岩波全集...
2015年12月29日火曜日
精神分析におけるトラウマ理論(推敲1)
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精神分析におけるトラウマの理論の発展は、ある意味では時代的な必然と言える。 それは精神分析理論の発展の歴史的な背景に起因している。フロイトは 1890 年代の終わりに性的誘惑説を棄却したとされているが、その後の理論の発展で、欲動論の一部を修正し (Freud,1926 )、新...
2015年12月28日月曜日
関係精神分析の新たな流れ(また推敲)(2)
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RP に対する批判は、ほとんどは「外部」から来ている( Eagle, 2003; Eagle, Wolitzky, & Wakefield, 2001; Frank, 1998a, 1998b; Josephs, 2001; Lothane, 2003; Masling...
2015年12月27日日曜日
関係精神分析の新たな流れ(また推敲)(1)
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初めに 本稿では関係精神分析の最近の動向について論じてみたい。 関係精神分析 ( relational psychoanalysis, 以下 RP と記す ) の動きは、確実に拡大を続けているという印象を受ける。 RP は特に北米圏でその勢いを拡大させている。 ...
2015年12月26日土曜日
私にとっての対象関係論(1)
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「私にとっての OR 」ということが今回の企画のテーマであり、私の話は、トラウマ、愛着理論から見た OR ということです。このテーマ自体は、数か月前にこの会のアイデアが●●先生から出て、何かを出さなくてはならなくてとっさに出たわけですが、それから通勤しながらこのテーマを頭の中で...
2015年12月25日金曜日
フロイト私論(15)
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よく精神療法の世界では、治療者としての力を考える上でカール・ロジャースのクライエント中心療法に見られるような的な資質が論じられる。すなわち患者に対して示す愛他性や共感能力、あるいは治療的な情熱といったものが重要視されるのだ。これは丸谷のいう「優しい心」に相当すると考えてい...
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