岡野憲一郎のブログ:気弱な精神科医 Ken Okano. A Blog of an insecure psychiatrist

精神科医が日常的な思いつきを綴ってみる

2014年11月22日土曜日

発達障害と心理療法 (2)

›
アスペルガー障害―解離性障害の反対側にいる人たち 私が NDD の問題に出会い、どのような意味で関心を持ったかについてのプロセスを示したい。  私は 2004 年に帰国したが、間もなく私は多くの解離の患者さんの治療をすることになった。私の勤務先の外来に、新患として訪れ...
2014年11月21日金曜日

発達障害と心理療法 (1)

›
オトナの事情が止まらない。このテーマで考える必要が生じた。実は一年半前にまとめたことがあるので、その蒸し返しである。   まずはこんな感じ。そもそも発達障害という概念の高まりは一体どうなっているのだろうか?留まるところを知らないようである。猫もなんとかも発達障害。私も同様だ...
2014年11月20日木曜日

汎用性のある精神療法の方法論の構築 (4)

›
汎用性のある精神療法に欠くことの出来ない倫理則 最後に技法と倫理の両立性について書いておきたい。私がこれまでに述べてきたことは、さまざまな立場を包括するという方略であり、姿勢である。しかしこれらの試みを最終的に包含するのが倫理の問題であると考える。治療論は、倫理の問題を...
2014年11月19日水曜日

脳科学と精神分析 推敲の推敲(7)

›
「オトナの事情」が5つも重なるとつらいなあ。 4.今後の精神分析に向けて ― 離散的、非力動的な心の在り方の提案 これらを通して浮かび上がってくるのが、私が言うネットワーク的かつモジュール的な脳であり、それを通して生まれてくるのが非力動的な精神分析である。私たち...
2014年11月18日火曜日

脳科学と精神分析 推敲の推敲(6)

›
3.セントラルストーリーとしての発達―愛着―右脳―解離路線   2.ではハードウェアとしての脳について、① それが脳は情報処理をするシステムである、② 脳の活動の実態部分は「無意識」である、③ 脳は快、不快を感じるシステムである という三点について論じた。 もち...
2014年11月17日月曜日

脳科学と精神分析 推敲の推敲(5)

›
③ 快、不快を感じるシステムである これまで論じた①、②で論じた脳は情報処理だけでなく、情動を感じるシステムでもあった。ル・ドゥの「速い経路 low road 」、「遅い経路 high road 」はいずれも扁桃核に情報が至ることにより、戦うか逃避するかの選択を...
2014年11月16日日曜日

脳科学と精神分析 推敲の推敲(4)

›
ネット情報によると、 中国のスマートフォン向け通話アプリ利用者を対象に実施した対日意識調査で、83%が日本に「反感」を示し、「好感」の回答は3%に満たなかったという。でも他方では小笠原近海に大挙して中国漁船が珊瑚を漁りに来る。日本に反感を持つからそうする、ということだろうか?そ...
‹
›
ホーム
ウェブ バージョンを表示

自己紹介

自分の写真
ken Okano
1956 Born in Chiba, Japan. 1982 Graduated from Tokyo Univ.Med.School. 1989~1993 Trained at Menninger School of Psychiatry. 2000. Board Certified psychiatrist in US. 2004~2014 Professor at International University of Health and Welfare, Tokyo. 2014~ Professor at Kyoto University, Graduate School
詳細プロフィールを表示
Powered by Blogger.