岡野憲一郎のブログ:気弱な精神科医 Ken Okano. A Blog of an insecure psychiatrist

精神科医が日常的な思いつきを綴ってみる

2014年6月12日木曜日

解離の治療論 (57)

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安克昌先生のことを思い出していた。私は合計2日しか声を交わしていない。でも神戸の震災があった翌年に、神戸の研究会に呼んでいただいたのだ。私は遠くから見ていてかなり精力的な論文を書く人だな、タイプAという感じかな、と思っていたが、直接会ってみると全然違ったのを覚えている。あの中井...
2014年6月11日水曜日

解離の治療論 (56)

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  ショア先生の論文は終わりに近づいているが、ここで先生が強調するのが自己 self の概念である。脳の発達とは自己の発達であり、それはもうひとつの自己(典型的な場合は母親のそれ)との交流により成立する、というわけである。 さてそこで本題に近づくのであるが、ショア先生は、自己...
2014年6月10日火曜日

解離の治療論 (55)

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  ショア先生の論文を読むと、解離と右脳との関係(というよりは幼少時のトラウマと右脳の機能不全)については相当いろいろなエビデンスが出されているようだ( D book  P.22 )。 霊長類のフリージング状態では、右前頭葉の過活動(直観的には活動低下と思うのだが)とコ...
2014年6月9日月曜日

解離の治療論 (54)

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いきなりこんな重要なことが書いてある。右脳は、左脳にも増して、大脳辺縁系やそのほかの皮質下の「闘争逃避」反応を生むような領域との連携を持つ。これはそうでなくてはならないだろう。何しろ生後はまずは右脳が働き始めるというのだから。つまり右脳の皮質と皮質下は縦に連携をしていて、この連...
2014年6月8日日曜日

解離の治療論 (53)

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今日は、日本精神分析協会の年次大会、長い一日だった。 ショア先生はトラウマや解離反応における右脳の機能不全を強調するが、それなりに根拠がある。というのも人間の発達段階において、特に最初の一年でまず機能を発揮し始めるのは右脳だからだ。左脳はまだ成熟を始めていない。また左右の海...
2014年6月7日土曜日

解離の治療論 (52)

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  解離性障害を、「幼児期の(性的)トラウマ」によるものとしてみるのではなく、愛着の障害としてみることのメリットは大きい。そして特定の愛着パターンが解離性障害と関係するという所見は、時には理論や予想が先行しやすい解離の議論にかなり確固とした実証的な素地を与える。 タイプ D...
2014年6月6日金曜日

解離の治療論 (51)

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「自己愛」と「トラウマ」という、どちらもきわめて広く用いられている概念をつなげた「自己愛トラウマ」が、キーワードとして(私の著書のタイトルを別として)全く検索されないのは興味深い。 私の一番の悪癖は、読書嫌いということだ。しかもそれが私の悪癖だということで開き直って、ます...
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自己紹介

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ken Okano
1956 Born in Chiba, Japan. 1982 Graduated from Tokyo Univ.Med.School. 1989~1993 Trained at Menninger School of Psychiatry. 2000. Board Certified psychiatrist in US. 2004~2014 Professor at International University of Health and Welfare, Tokyo. 2014~ Professor at Kyoto University, Graduate School
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