岡野憲一郎のブログ:気弱な精神科医 Ken Okano. A Blog of an insecure psychiatrist

精神科医が日常的な思いつきを綴ってみる

2012年1月31日火曜日

心得8.事例

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ある患者さんの飼っていた犬の話を聞いた。19歳11ヶ月で亡くなったという。家のチビはまだ(?)15歳になっていない。まだ一瞬だったら走ることも出来る。しかし耳はもう全く聞こえず、抜け毛も激しい。カンザスに住んでいたころ、近くの空き地に散歩に連れて行っていたころを思い出す。はるか遠...
2012年1月30日月曜日

心得11の事例 (治療的な「残心」という考え)

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私自身の例である。かなり以前に、早朝の分析療法を週に4回行っていたAさんとの思い出である。ある日Aさんとの朝のセッションが終えるころに出勤してきた受付係のスタッフの一人に「先生、毎日大変ですね。それにしてもあの患者さん、毎朝よく来ますね。」と声をかけられた私は、「そうなんです。実...
2012年1月29日日曜日

心得30.治療構造は常に「柔構造」である(1)

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寒い。もういや! 「治療的柔構造」は、私が 2008 年に著した著書の題名でもあり、元慶応大学教授の大野裕氏がその発想のもとである。柔構造とは日本の古来の建築にみられる耐震性の高い構造の特徴をさし、要するに外力を受け流すしなやかで柔軟性のある構造ということになる。(他方鉄筋コ...
2012年1月28日土曜日

心得18.療法家は患者のポジティブな面の評価を忘れない(1)

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精神療法やスーパービジョンを行う上で一番難しいのは、患者ないしはスーパーバイジーのポジティブな面を評価することである。実際のセッションの報告を聞いても、公開スーパービジョンなどに立ち会っても、やはり同様の印象を受ける。非常にしばしば療法家は患者の話の矛盾を突き、言い間違いを指摘し...
2012年1月26日木曜日

心得28.外傷モデルを常に頭のどこかにおくべし

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先日の対象関係論勉強会での症例発表を思い出す。私は人前で何かをプレゼンテーションすることを楽しいと思うことはほとんどないが、その日は楽しかったのである。いや発表自体が楽しいというわけではなかったが、司会の北山先生とのおしゃべりが面白かったのだ。北山先生の精神分析観に非常に居心地の...

心得23.治療者は「怒りの芽」を羅針盤に使う(一部修正後)

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時々聞く言葉。「先生に怒られて目が覚めました」(ある患者さんの言葉)とか「子供を叱らないでどうして教育ができようか?」(ある親の言葉)。これらを聞くと、思わず心が動かされそうになる。怒りには人を啓発したり導いたりする独特の効用があるのではないかと考えてしまう。しかしそれでも、怒...
2012年1月24日火曜日

心得14.治療者は自分の「上から目線」を戒める(1) 改訂版

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「上から目線」という言葉は、つい最近になって聞かれるようになった気がする。私は個人的な事情から、過去を、留学以前と以後、とに分ける習慣がある。つまり私のアメリカ留学の始まった年である 1987 年以前と、それ以後という風に分けるのだ。最終的に帰国したのが 2004 年であるが、日...
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自己紹介

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ken Okano
1956 Born in Chiba, Japan. 1982 Graduated from Tokyo Univ.Med.School. 1989~1993 Trained at Menninger School of Psychiatry. 2000. Board Certified psychiatrist in US. 2004~2014 Professor at International University of Health and Welfare, Tokyo. 2014~ Professor at Kyoto University, Graduate School
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