これだけ新しく書くのに二時間。推敲、なんてとんでもない。先が思いやられるなあ。
PDについて論じる上で Ernst Kretschmer の気質・病質論精神病の議論を忘れてはならない。ドイツのチュービンゲン学派を代表する Kretschmer (1950) はパーソナリティの中心に気質 Temperament を考え、体質(肥満型 Pyknikers.無力型 Leptosomen,闘士型 Athletikers)と気質(循環気質 cyclothymia、統合失調気質 Schizothymen、粘着気質 viscöse temperament)とを結びつけた3類型を提示した。彼は体型,気質と病質,自律神経系機能などの特徴がそれぞれの精神病患者の病前性格や近親者に認められるとした。 Kretschmer のこの理論はPDを超えた精神医学全体を俯瞰した理論であったことが分かる。
Kretschmer E. Me血inischePsychologie, Zehnte, verbesserte und
verrnehrte Aufiage. Georg Thieme; 1950/西丸四方,高橋義夫(訳).医学的心理学I.II,みすず害房; 1955.
Kretschmer E. Korperbau
und Charakter. Springer-Verlag;
1955/相場均(訳). 体格と性格.文光堂:1960.